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住んでから後悔しない!欠陥住宅を建てる住宅会社の見極める5つの方法
マイホームは人生でもおそらく最も高額なお買い物。なのに、住んでみたら欠陥住宅だった…なんてことには絶対になりたくないですよね。そこで、欠陥住宅を建てる住宅会社の見極める5つの方法を現役工務店スタッフが皆様にこっそりお教えいたします!

ポイント1:住宅会社の施工体制を知る

欠陥住宅を生み出すひとつの要因には、住宅会社の施工体制があります。『丸投げ』といわれる施工体制です。これがあなたの大切な家を欠陥住宅に近づける可能性を産み出だします。どのような仕組みなのでしょう?

自社で職人さん・下請け業者をかかえていない住宅会社があなたの家を建てるために、一括下請け業者に丸投げします。そして実際の工事をするのはその下請業者のさらに下請け(孫受け)の職人さんです。つまり、受注者(契約した住宅会社)と施工者(実際に工事をする大工さん等)が違うとういことです。 契約の受注者と施工者が違うために、施工者に責任意識が生じにくいのです。そして、見えないところで手抜き工事をされる可能性が出てきます。

あなたの家を建てるときの下請け業者との関係によって、出来上がる家の質も変わってきてしまう怖さがあります。他社とのし烈な競争の末、コストダウンして受注したあなたの家の利益を上げるために下請け業者に流す金額を叩く、いわば、下請けいじめが横行しやすいともいえます。 あなたの大切なお金が、下請け、孫受けの中でどこかに消えてしまうのです。実際に工事する職人さんには、本来のあなたが支払った分のしっかりした価値が届かずに家づくりにかける想いも半減してしまうのです。一番大切なのは、作り手(社長・営業担当者・設計者・現場監督・職人さん)の顔が見える住宅会社との契約が、欠陥住宅を作らない第一歩なのです

ポイント2:構造見学会に行こう!完成してから見えなくなる部分が最も大切

現場見学会は、工事中の現場を見ることが出来るよい機会です。ぜひ参加するべきでしょう。そこでは、その住宅会社の仕様を確認するようにしましょう。

  • 基礎工法、べた基礎なのか布基礎なのか?鉄筋の種類、コンクリートの厚みなど出来上がっている躯体について
  • 土台の樹種、基礎との緊結方法(アンカーボルトの適切な配置
  • 柱・梁の樹種、材寸、またそれらは乾燥材なのか?集成材なのか?いくつのサイズを使っているのか?
  • 耐震金物・緊結金物の使われ方、どのような部分に使うのか?
  • 耐力壁の仕様はどうなっているのか?
  • 断熱材は何を使っているのか?その施工方法は?
  • 給水管の施工方法、使われている配管の種類がどうなのか
  • 排水管の施工方法、留め方、音への配慮方法

など、項目を大まかに挙げました。このようなことを見学会では確認するようにしましょう。

難しいことは判らなくてもいいのです。隠れてしまう部分を実際に自分の目で確認することが重要です。いざ着工したときに、あなたの家で粗雑な工事をしていないかを素人の目で見抜くのは大変です。でも見学会などで、模範的な現場を自分の目で見ておくことで、その違いを感じ取れることが出来るだけでも良いのです。

なぜなら、住宅の欠陥は見えないところで起こるのです。隠れてしまうところこそ重要なのです。そこを正直に見せ、説明してくれる住宅会社であることもポイントです。見学会でなくても、工事中の現場を契約前に見せてもらい、同じようなポイントについて 住宅会社に確認することが重要です

ポイント3:住宅性能保証制度は?

現在、どの住宅会社にも、住宅の部分によって異なりますが最長10年間、住宅の性能について法律で瑕疵担保責任を義務付けられています。重要な構造的な瑕疵が見つかった場合住宅会社は10年間無償で補修を行わなければなりません。それは、欠陥住宅問題を背景として高品質な住宅を供給し、住宅取得の不信を取り除くために国が 2000年4月から施行した法律によるものです。大手であれ、中小であれ、零細であれ住宅をつくるからにはその法律が適用されます。

ここでポイントなのですが、その10年間の保証を自社保証制度としているか、第三者による保証制度にしているかによって、違いが生まれます。 大手ハウスメーカーなどは自社保証をとっている場合が 多いです。 しかし自社保証である場合住宅会社が倒産してしまえば瑕疵担保責任を問うことは出来なくなります。つまり、完成後何か重大な瑕疵が見つかった(家が傾いた、雨漏りで家が腐った)としてもその会社が存在しなければ保証はしてくれないのです。ですので、住宅会社では、その保証制度を第三者機関に委託する場合も多いです。万が一住宅会社が倒産してなくなってしまっても大丈夫なのです。 第三者機関が保険でその補修費用をまかなってくれるので、家を建てるあなたにとっては安心といえるでしょう。自社保証の制度がしっかり取れない中小の住宅会社では、この制度の登録をしてあるかどうかが 判断基準になります。お客さんの立場になって考えれば必要な措置といえるのです。

また、第三者機関による住宅保証制度の有無は欠陥住宅を防ぐことにも有効です。なぜなら第三者機関が保証をするということは、当然瑕疵を招くような工事はさせません。第三者の目が働くことにより、自社の検査だけでは気づかないところもチェックできるという利点が生 まれるのです。 しかし、あくまでも自社保証と第三者機関の保証のどちらが良いか?という場合の判断 基準として考えください。そこに頼りきっている住宅会社では安心といえないでしょう。自社の体制もしっかりとした上で、更なる安心をお客さんのために与えるという目的で第三者機関の 性能保証を採用している住宅会社を選ぶようにしてください。

ポイント4:工事中の接し方は?

信用できる会社でも、まかせっきりは良くありません。なぜなら、家づくりは、人間がやることです。 故意に欠陥住宅を作ろうとしなくても間違え、勘違い、見て見ぬふりによるミスはあるでしょう。それを防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか? あなた自身が現場に出向くことです。施主さんが現場に顔を見せることで、現場の職人さんの気持ちも引き締まることでしょう

けれど度を過ぎてはいけません。現場監督さながらに、気づいたことを職人さんに直接言う施主さんもいらっしゃいますが、 それはやめたほうがいいです。 ただし現場を見て、気づいたこと不安なことは、必ずすぐに担当者に伝え対応してもらってください。そして、あくまでも、現場監督を通して職人さんには指示を出すようにしてください。あなたが直接現場で指示を出すことはしてはいけません。 現場での責任の所在がどこにあるのかわからなくなってしまうからです。

また、現場に入るときは、挨拶をして、作業している職人さんに声をかけてから入るようにしてください。 ちょっとした気遣いをしてあげると喜ばれるでしょう。気持ちが伝わると職人さんも、良くしてあげようという心を持って仕事が出来ます。職人さんも人間ですから、施主さんによくしてもらえれば、自分の仕事で返そうとするのです。逆に挨拶もせずに、現場に入ってきて写真を撮るだけで帰ってしまうような施主さんは 職人さんに嫌われてしまいます。 お互いに良い家を完成させるという共通意識のもとに信頼関係を築くことが出来れば良いでしょう

ポイント5:信頼関係を築けるか

住宅会社がモラルを持って良心的な家づくりをしているか、信頼のおける社長が経営している会社かが重要なポイントとなります。社長のモラルが欠如していると、その下で働く社員・職人もだめな場合が多いです。耐震的に不安定な 家の設計、ずさんな現場管理のため職人の手抜き工事が起こり、欠陥住宅につながるのです。担当者の良し悪しはもちろんですが、住宅会社の最終的な決定権は社長にあります。

特に、住宅会社のようなところでは、社長のポリシーがその会社の前面に現れてくるのです。そして、 営業マンがどんなに良いことを言っても最終決定権は社長にあります。どんなにキレイごとを広告やパンフレットに謳おうと、儲け主義の社長の顔にはそれが表れます。 トラブルになったときの対応も、その社長の判断で変わってくるのです。お客さまを大切にする気持ちをもった社長なのか?全てはそこに尽きてしまうのです。 そして、家は建てて終わりではありません。その後のメンテナンス、アフターサービスなどそこからの お付き合いの方が長くなるのです。長いスパンで良い付き合いをしていこうとする住宅会社は自分たち も困るような欠陥住宅は作らない努力をします。

長い間にはあなたの担当者は会社を辞めるときもあるでしょう。そうなったときのことを考えると、 会社の軸である社長の考えやポリシーが非常に大事になってくることを分かっていただけると思います。 トラブルが多い会社だと、社長はなかなか表に出たがりません。責任の所在をぐるぐるとたらいまわしにされ、解決に時間がかかることが多いのです。

また、経営状態の悪い会社だと、手抜き工事が心配されます。他社に比べて、安すぎる、話がうますぎる 場合は疑ったほうが良いでしょう。経営状態が悪いところだと、びっくりするくらい安い金額で請け負っ て工事中に倒産してしまう会社もあるようです。

あなたが、値切りすぎるのも欠陥住宅を生むもとになってしまいます。お互いに信頼関係を築けないような住宅会社との家づくりではやはり安心できません。 ひとつの家づくりを共にしていくパートナーです。お互いに信頼でき、対等な立場であることが重要です。信頼関係が築けない住宅会社とはどんなにお得でも契約しないことです。

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