家事を楽にするために大切な観点は「動線」です。
家づくりの際に「動線」を意識することで、日々の生活を効率的にできます。
今回の記事では「家事を楽にするための収納場所」と「洗濯を楽にするためのこと」を「動線」を用いて解説します。
物を使う場所こそ、最も効率的な収納場所です。
使う際もしまう際も、少ない行動で完結できます。
このとき、「動線」を考えると、収納場所を決めやすいでしょう。
「このような行動をする」ため、「この場所に収納する」と決めておきましょう。
たとえば、食料や飲料をストックするための「パントリー」の位置決めを想定しましょう。
これは、買い物から帰ってきてからリビングまでの通り道に設置するのが効率的でしょう。
家族全員の行動を動線にして、部屋の間取り図に書き込んでみましょう。
家族一人一人が効率的に行動するための収納を考えることができます。
家族の行動を楽にすることで、片付けや移動に必要な行動が少なくなります。
結果として、自分が家事をする量も少なくなるでしょう。
収納場所を「動線」から決めたら、もう1つ重要な作業があります。
それこそが「ものを捨てること」です。
物の量に反比例して、片付けは楽になるでしょう。
洗濯には、「衣服を脱ぐ」、「洗う」、「干す場所に洗濯物を運ぶ」、「干す」、「取り込む」、「たたむ」、「しまう」という7つもの工程があります。
これらの工程のときの移動を線で結んだものが「洗濯動線」です。
この動線をいかに短くするかが、家事のしやすさに直結します。
最も良いのは洗濯にかかわる家事を1つの部屋にまとめることでしょう。
一方で、そうできないことも多いでしょう。
ただ、「洗濯物を干す部屋」を決めておくだけでも、家事は効率的になります。
洗濯物を干すための「室内干しスペース」を設けておくことのメリットは、他にも以下のものがあります。
・雨に対応しやすい
・急な来客のときにリビングや客間から洗濯物を移動しなくてよい
今回は、「家事を楽にするための収納の位置の決め方」と、「洗濯を楽にするための動線」をご紹介しました。
動線は「洗濯」や「収納」の他にも、「掃除」や「料理」などでも考えられます。
家事を楽にするためにも、家づくりの際は「動線」を考えてみましょう。