外観
木目調のサイディングで温かみを出した。屋根は片流れにして太陽光発電を設置。福井は冬の日射量が比較的少ないため、変換効率の高いタイプを採用。
リビング・ダイニング
リビングにはテレビを置かず、広さを生かしてブランコモックや登り綱などアクティブな遊具を取り付けた。床は無垢風のフローリング。硬く丈夫で、傷つきにくい。コーナーのカウンターはお子様の勉強用。正面の色付きのエコカラットが部屋のアクセントになっている。
ダイニング
通路の右手側が中二階のDJブース。リビングやキッチンから様子がわかるように足元に小窓を設け、転落防止にアスレチックロープを張った。水色の部分は「クール暖」の樹脂製パネル。
収納(半地下)
ブースの下は半地下の収納スペース。現在は、かわいらしいクロスを貼り、子供の遊び場になっている。
収納(小屋裏)
以前住んでいた家から見えた景色が良かったので、別の方角からにはなるが、引っ越し先でも眺めてみたいと、片流れ屋根の形状を利用して小屋裏をつくり窓を付けた。
主寝室
北向きだが角部屋で明るい寝室。小窓を開けるとDJブースを見下ろせる。枕元の棚は携帯電話の充電コーナー。夜の読書にも便利。
キッチン
東の壁の位置をシステムキッチンの端に合わせると窮屈な感じがしたため、家全体を少しだけ東側に拡張。広げた部分にパントリーを設置した。
DJブース
階段途中のDJブースは適度な広さ。収納力のあるレコード棚、ジャケットを美しく見せるニッチを設けた。
サニタリー
保育園で泥んこ遊びをするため、洗面台とは別に泥落とし用の流しを設けた。写真のお風呂は1.25坪のゆったりサイズ。脱衣所は、女の子が使いやすいように家事室との間に扉を付けた。
子供部屋
同じつくりの子供部屋が二つ。ご長男はグリーン、ご長女はピンクと、一面だけ壁クロスの色を変えた。
家族が行き交う階段途中に大人の世界
ソファの手すりの上に立ち、勢いよく足で蹴ってリビングのど真ん中をブラーンブラーン。登り綱にしがみついたご長男の得意満面の笑顔がなんとも言えません。テレビを置かないリビングでは、お子様はもっぱら遊びに夢中。ご夫妻はその様子を見ながらくつろぎます。「ご飯を食べて、お風呂に入って、みんな夜9時ぐらいに寝ちゃいます」と、伊藤家の日常は自然体です。
ところが週末の夜は、ちょっと様子が違います。お子様たちが寝静まるのを見計らって、ご主人は中二階のフリースペースに。そこは、ご主人専用のDJブース。壁一面を覆う造作のレコード棚と手元を照らすスポットライト、足元の地窓からは階下を見下ろすことができ、ちょっとしたクラブ気分でDJプレイを楽しめます。
完全にご主人の趣味の部屋ですが、提案したのは奥様でした。家づくりにあまり関心のなかったご主人に「趣味の部屋も持てるよ」と言ったところ、乗り気になったそうです。「ただ、そこにこもってほしくなかったのと、私も音楽が聴きたかったので、つながりをもたせたんです」。階段の途中という半オープンな位置と地窓にはそんな奥様の思いも込められていました。
ご夫妻がもう一つ新居で叶えたかったのが「クール暖」という冷暖房システムです。これが工務店選びを左右しました。冷温水を壁内のパイプを通して室内のパネルに送り、輻射熱で室温を調節するというものですが、対応してくれる会社がなかなか見つかりませんでした。そんな中、羽生建築工業からはあっさりと「できますよ」との返事。じつは、同社でも施工実績はなかったものの、内容を聞いて可能だと判断してくれたそうです。まずは応えようとする姿勢に奥様は好感をもちました。「できると言ってくれた会社はほかにもあったんですが言い方が冷たくて。でも、羽生専務はすごくていねいに対応してくれました。それが決め手です」。
寝室にある小さな室内窓は羽生建築工業からの提案です。開けると、下にはあのDJブースが見えます。ちょっとした隙間でも姿が見えれば安心。ご家族の仲の良さが家に表れていました。
お子様も押せる低めのスイッチ
子供が電気をつけたいと言うたびに大人が押しに行かなくてすむように、スイッチはすべて子供の手が届く位置に付けました。私も赤ちゃんを抱っこしながら肘で押せるので便利です(笑)。(奥様)
延べ床面積/143.50㎡
建築価格帯/1500~2000万円
工 法/木造在来軸組工法
見学会/完成現場見学会、構造見学会
金 額/平均坪単価48万円(税別)
工 期/3~4ヵ月
保険・保証/長期10年保証、地盤保証、地震保証、住宅瑕疵担保責任保険、オール電化保証
アフター点検/3カ月、6カ月、1年、2年